葉山芸術祭共催企画:近代住宅遺産をめぐる

明治から昭和初期の葉山は、その気候の良さから御用邸をはじめとする宮家、明治の元勲、財界人、文化人が別荘を建て、昭和初期には一般住宅より別荘が多かったとも言われる土地。豊富な資金と建主のこだわり、それに応えて知識や技術を吸収し、つくる喜びにあふれた仕事をした大工や職人達の心と技術を目の当たりにできる。

葉山の住宅遺産の調査・研究を続けてきた葉山環境文化デザイン集団の企画・ガイドによるこのツアーは、時代の流れとともに消えつつあり、通常では入ることのできない、個人所有の建物に入場できるまたとない機会。 見学場所は以下の通り。

 

◆旧石山賢吉邸(現・柳本邸)

1934(昭和9)年に建てられた、ダイヤモンド社(経済雑誌「ダイヤモンド」の版元)の元社長石山賢吉氏の別荘。スペイン瓦が特徴の洋館建築。

 

◆旧足立正邸(現・林商事所有)

1933(昭和8)年竣工。王子製紙社長であった足立正氏が施主。大隈記念講堂の設計および早稲田大学建築学科の創設に関わった佐藤功一設計の洋風別荘建築。

 

◆旧井上匡四郎邸(現・真砂邸)

フランク・ロイド・ライトの愛弟子である建築家・遠藤新設計の住宅。

 

◆旧山口蓬春邸(現・山口蓬春記念館)

日本画家・山口蓬春が購入した日本家屋の別荘建築に、1953(昭和28)年、建築家・吉田五十八が設計し画室を増築。吉田の特徴である和モダンの真骨頂を見ることができる。

 

◆旧加地利夫邸(現・ヨネヤマ所有)

1928(昭和3)年に竣工、施主は元三井物産重役の加地利夫氏。設計は前述の遠藤新。師フランク・ロイド・ライトの影響が色濃く残り、遠藤設計の中で最重要作と言われる。 参加費に含まれるMEALS特製ランチを真砂邸の庭で。旧加地邸の見学は屋外からの見学のみが参加費に含まれ、解散後に邸内の見学を希望する場合は別途1,000円の入館料で見学可能。

ツアー行程(予定)
10:00 長柄橋バス停(下り友琉館前)集合
10:15  旧石山賢吉邸
11:00 バス移動
11:15 旧足立正邸
12:30 旧井上匡四郎邸(ランチ)
14:00 旧山口蓬春邸
15:00 旧加地利夫邸(解散後邸内自由見学)
17:00 終了

5月5日(日)

10:00〜17:00

NPO法人 葉山環境文化デザイン集団

葉山芸術祭実行委員会

参加費:5,000円(ランチ、加地邸以外の入邸料、資料代、保険料含む)
定員15名(要予約)
contact@hayama-artfes.org

ツアーは大勢の方にご参加頂き無事終了しました。ありがとうございました。